息子は昔からヘタレではあったが
もともと、適度に何でもある程度まではやれたりする息子。
だけど、保育園の頃からあと一歩踏み出せない性格はそのまま。
例えば
水泳も泳げてある程度早い。
けど、息継ぎが出来ないので途中で立っちゃう。
けど、息継ぎをマスターしようとはしない。
周りの大人から言わせてみれば「なぜ?」「あと一歩なのに」という事案が多すぎる。
後一歩踏み出して泳げるようになれば、きっと成功体験として自信にもつながるというのに。
そんなことが多すぎる小学生。
あれ?学校行きたくない感じ?
我が家の子ども達は私に似てお腹をすぐに壊す。下痢症。
イヤな事が待ちかまえていたりする日は、それはもう顕著に現れる。
娘は過敏性腸症候群。
私も会社員の頃は上司がイヤでイヤで毎日会社のトイレにお世話になっていたっけ。
もしや、息子も…?
と、朝言うことが多くなってきた。
事実、トイレに籠もりお腹が痛くて…。なので
というと
それでも無理矢理連れて行ったり、医者に行ってからそのまま車で連れて行ったり。
行きたくない原因その1……宿題をやっていない
行きたくない原因その2……それで先生に怒られる
って言っても「そういう問題じゃないんだよ!」って怒る。
とにかくあと一歩、やりたくないんだ。
だって、やっていかなきゃ先生どころか母にだって怒られるのに。
自分に甘いのも、そろそろ通用しないお年頃なのよ、小学五年生。
父親というストッパー
我が家には、今父親が家庭内に存在しない。昨年勝手に戦線離脱した。
それまでは良い父親として存在していたのに、急に離脱した。
ドラマでもなかなか無いような、衝撃的な内容で不倫発覚。
娘はもう15歳だったし、受験生の一番大変な時期にやらかしたコトはでかすぎた。
息子には内緒にしていたのに、父親自ら匂わすような事を言ってしまいバレてしまった。アホか。
なので一緒には到底暮らせず、かといって離婚もお金が無いので出来ず。
復縁を求める父親に、3人とも辟易している状況。
なので、最初にうちは「オレがママを手伝うよ!」と言ってくれていたものだが、今はそんなこといいましたっけ?
という生活態度。
今まで父親に怒られるのが一番怖いことだったのに、そのストッパーが居なくなり、タガが外れて行っているのが良く分かる。
私が何をどう言っても、馬耳東風。
それはドンドン悪化するのだった。
最後の砦の空手
そんな中でも、小1の頃から続けている空手は彼なりに頑張っていた。
イマイチ覇気が無く、気合いの声が小さいのが難点だが、形は綺麗に決まる。
組手も自分からなかなか攻撃に行けないけど、相手の攻撃をカウンターで返したりするのは上手く、全体的にセンスは感じられた。
空手でも「あと一歩」足らないのは一緒で、いつも
「あと一歩なんだよなあ」とコーチ陣に言われたり
昇級審査の時もいつも師範から「あともう少しで飛び級だった」と言われるのが常。
一度だけ飛び級したときは本人びっくり、親小躍り。
彼にとって、分かりやすい成功体験はきっとあれが一番だったかな。
その空手もいつも楽しげに行っていたわけではなく、イヤだけどルーティーンだから…という感じで行っていた。
月、水、土と週三回。
小さい頃からの友達もいるし、行ったら行ったでその都度少しは達成感もあるだろう。
私も父母会の役員をしていたから、どっぷり空手のスポ少に浸かっていたし。
私にとっても、「息子が空手をずっと続けている」って事自体、救いだったのかもしれない。